★★maming4816の京都の行事★★京料理、京菓子ブログ

京都の魅力を伝えます(京の行事と食文化)

1月15日 小正月・小豆粥(あずのおかいさん)


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【 今日は小豆粥を食べる日 】

京都では古くから、小正月の1月15日に小豆粥を食べる風習があります。小豆の赤には神秘的な力があるとされ、その小豆を食して悪鬼を払い、疫病よけをしました。京都では「あずのおかいさん」と呼び、柔らかく煮た小豆、餅などをお 粥に入れていただきます。

近所の方から、今日は小豆を食べる日やからお赤飯どうぞと、いただいたものをお粥さんにして 『 小豆粥 』といたしました。まだまだ古き良き京都の風習が残っていることに嬉しくなりました。

2022年 矢尾治さんのお節

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申します❤

 

さて、2022年のお節料理も精進料理・矢尾治さんのお重をいただきました。私は精進料理が大好きです~。矢尾治さんのお味が私の味覚とぴったりなので、昨年と引き続き今年のはじめのお料理は、矢尾治さんの精進料理のお節でお祝いをしています。

三段のお重に38種類のお料理が入っていて、3人分の量がぎっしり詰まっています。今回は一品づつお皿に取って、写真撮影しながらいただきました。その38品の写真を披露させていただきますね。皆さまも精進料理の世界をお楽しみください。


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【壱之重】


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①紅白柿膾(こうはくかきなます)
②黒豆(くろまめ)
③叩き牛蒡(たたきごぼう
④手毬麩(てまりふ)→ 可愛い毬の形をしたお麩です~。
⑤栗金団(くりきんとん)
⑥若桃(わかもも)
⑦金柑甘露煮(きんかんかんろに)
⑧菊蕪(きくかぶら)
⑨酢取り茗荷(すとりみょうが)
⑩山芋龍飛巻き(やまいもりゅうひまき)
⑪編笠柚子(あみがさゆず)
⑫萵苣軸(ちしゃじく)→ ちしゃ菜の茎のようです~。
⑬六方慈姑(ろっぽうくわい)
⑭結び熨斗梅(むすびのしうめ)→ 梅味の寒天で結んでます~。
【弐之重】


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⑮梅干甘露煮(うめぼしかんろに)
⑯丸十レモン煮(まるじゅうれもんに)→ 丸十とは薩摩芋のこと
⑰利休麩(りきゅうふ)→ 茶事の懐石料理によく出てきます~。
⑱車麩竜田揚げ(くるまぶたつたあげ)→ 鶏肉のような麩。
⑲切干春巻き(きりぼしはるまき)
⑳梅麩(うめふ)
㉑蕗の薹揚げ浸し(ふきのとうあげびたし)→ ちょっとほろ苦い
㉒小巻湯葉(こまきゆば)
㉓蓮根金平(れんこんきんぴら)
㉔近江蒟蒻(おうみこんにゃく)→ 近江の蒟蒻は紅い~。
㉕手綱蒟蒻(たづなこんにゃく)
㉖絹さや(きぬさや)
【参之重】


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㉗袱紗湯葉(ふくさゆば)
㉘薇信田巻き(ぜんまいしのだまき)
㉙長芋白煮(ながいもしろに)
㉚飛龍頭(ひろうす)
㉛射込み牛蒡(いこみごぼう)→ 綺麗に牛蒡が射込まれている。
㉜菜の花浸し(なのはなびたし)
㉝昆布巻き(こぶまき)
㉞小倉蓮根(おぐられんこん)→ 蓮根の穴に小豆が入っている。
㉟新筍(しんたけのこ)
㊱海老芋(えびいも)
㊲ねじ梅(ねじうめ)
㊳南瓜豆乳羹(なんきんとうにゅうかん)

フェイスブックでもご紹介

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2068745686607651&id=100004167188467

❤ Mamingの京都エッセイ❤ vol.7

みなさま、大変ご無沙汰です。5月30日以来のアップで約1月ぶり(6月いっぱいは休業でした)の投稿です。いつもながら、フェイスブックで投稿できなかった内容をこのブログでたっぷり説明しておりますので、ゆっくりご覧ください。

 4月末日からはじまった新型コロナ感染による外出自粛期間中に、ブログの  ≪ Mamingの京都エッセイVol.1 ~ Vol.6 ≫  を投稿しました。この期間で、フェイスブックやブログを見てくださった方々と、京都の食事についていろんな情報を交換しました。情報交換した中でとくに興味深かったのが、食材の「 あらめ 」「 山椒の実 」です。SNS上のコメントのやり取りで大変有意義な “ ご当地あるある ” をいただきましたので、今回は “ 京のおまわり( 京のおばんざい )” 料理の一つである「 あらめとお揚げの炊いたん 」から派生した「 あらめ 」についてご説明します。

さて、5月30日のフェイスブックとブログ「Mamingの京都エッセイVol.6」で、決まった日に決まったおかずを食べる京都の風習で投稿した、6品のおかずを紹介しましたが、そのうちの一品の「 あらめとお揚げの炊いたん 」についていただいた3件のコメントをご紹介いたします。

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あらめとお揚げの炊いたん

  ★あらめのコメント内容

・荒芽(あらめ)を見たことがなくて、京都で見つけた時には感動しました…。

・NHK BSプレミアムで見ましたが…関東では、普通のお店では「あらめ」は見たことがないです。

・本であらめを知り、…京都に来た帰りに…京都でしか手に出来ない食材を買い求めます。あらめもその一つです。

「 見たことがない 」「 京都で買う 」というこのコメントを見たときに、私ははじめて「あらめ」が全国に出回っていないことを知りました。京都では普通にスーパーなどで売られているため、てっきり日本国中で手軽に手に入れられる食材と思い込んでいましたので、これはご当地あるある、京都あるあるだなと感じて、あらめについて調べました(京の台所・錦市場にも行きましたよ)。

★あらめの乾物を調べました!

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乾物のあらめ 伊勢志摩産

 あらめの登場は、平安京ができる前の奈良時代にはすでに存在しています。生産地はほぼ三重県伊勢志摩であることから、なんらかの理由で三重県より西方面へ需要が伸びたのか…。需要が西エリア、主に京都の食材となった背景には、「①天皇家の祖神を祀る伊勢神宮への献上品となったのをはじめ、神様へのお供え物の一つであったこと。②精進料理の食材として、乾物で長期保管ができて、乾物のなかでも水戻りが早いなどの利便性が受け入れられ、寺院が多い京都で普及したこと。③江戸時代には京都の一般庶民にも普及が進み、一般の家庭の神棚や仏壇のお供え、そして縁起を担いだ食べ物としても扱われ、あらめの茹で汁までも、門口に撒けば無病息災の祈願となる風習が根付いた。」といったことが挙げられるでしょうか。

 伊勢志摩でとれる「あらめ」は、社寺仏閣が多かった京都へ需要が大きくなったのですね。あと、昆布の仲間であれば、ほかの昆布でも代用できるのではないかと、錦市場のお店で伺うと、「あらめでない昆布だとネバネバが出てくるのでダメやね。ネバネバが出ないあらめが、おかずに適してるんやね」と言うことでした。昆布の仲間でありながら、ネバネバしなかったのが功を奏じて、京都のおかずに選ばれたのでしょうか。

 

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錦市場 乾物・田邊屋さん 

 

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乾物・田邊屋さんの店頭

≪ あらめ についての詳細 ≫

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ひじきの炊いたん( 調理しても あらめの炊いたんとよく似ている )

❤あらめの属性と産地、栄養価❤

・あらめは昆布の仲間。

・水深5m~10m岩礁地帯に成育。長さ20㎝~1m。葉は平たく根元から二股に分かれている。

伊勢志摩の特産物三重県生産量約200t。生産量のほとんどを占める。

・栄養はアルギン酸、カリウム、カルシウム、フコキサンチン、ヨード、食物繊維を豊富に含む海藻でたんぱく質などが豊富。

・関東ではあまり知られていない。昆布よりはずっと薄く、わかめに近い厚さ。表面がザラザラして荒いため「あらめ」と呼ばれる所以とか。

❤あらめの歴史的登場❤

あらめの登場は、古くは、大宝律令大宝元年701年に制定された日本の律令で、刑法の「律」、律以外の行政「令」で、中国唐の律令を参考にした日本史上初めて律と令が揃って成立した本格的な律令制度 )の時代、奈良の正倉院(奈良の東大寺にある校倉造の高床式倉庫。700年代の第45代聖武天皇光明皇后ゆかりの品をはじめ、天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していた建物)の書物のなかに記述されているとか。また、平安時代の貴族で歌人紀貫之土佐日記にも記述されている。

❤あらめにまつわる京都での風習❤

・あらめの戻し汁を玄関先に撒くと厄除けになり、また、黒い汁で湿らせた布で床を拭くとピカピカになる。床掃除に使われていた。

・昔は旅館や料理屋の女将があらめの茹で汁を「門(かど)」に撒いた。

・8月16日の五山送り火の風習として「追い出しあらめ」がある。8月16日にあらめを炊いて仏壇に供えて、あらめの茹で汁は捨てずに、その茹で汁を門口に撒いて、精霊さんがこの世に未練を残さないようにと冥土へお送りする。

・あらめのゆで汁を走り(流し)の下に撒けば病気にならない、という言い伝えがある。

・めでたい末広がりの「八」のつく日に、商いの「芽(荒芽・あらめ)」が出るようにという願いを掛け合わせた縁起のおかず(京のおまわり)がある。

❤神様へ献上、精進料理にも普及❤

・伊勢志摩では昔から神様のお供え物として伊勢神宮に献上されている。

・伊勢志摩地方の漁師がアラメを茹でて圧縮したものを包丁で刻み干しして仕上げた「刻みあらめ」は、京都方面の寺院に精進料理として取り入れられたのが始まりで、西日本に広がった

・精進料理で重宝された理由は、乾物でありながら調理材料として10分で90%、30分で100%とという早い水戻しができたので便利な食材として使用された。

❤よく似た食材の「ひじき」について紹介❤

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乾物の あらめ と ひじき ラベルが無いと見分けがつかない

あらめと同一視されるのが藻類(そうるい/海藻)の一種の「ひじき」。波の荒い海岸近くの岩場に生息。日本では、古くから「ひじきを食べると長生きする」と言われている。敬老の日にちなみ9月15日を「ひじきの日」としている。日本国内での流通する食用ひじきの約90%が、中国、韓国からの輸入品。うれしいことに、ひじきで豊富に含まれている栄養素のフコキサンチンは脂肪燃焼に効果があるとか…。

 ★日本人と海藻(日本ひじき協議会)

・日本人は古来より海藻をさまざまに利用して生活してきた。

・縄文、弥生時代は遺跡の発掘調査からひじきを食べていた。奈良時代になると、神への供え物「神饌」として使われていた。支配階級の人々はひじきを食していた。伊勢神宮石清水八幡宮賀茂神社をはじめ、多くの神社の神饌には海藻は欠くことができない存在となった。平城京から発掘された書物のなかに、当時の調(税金の一種)として海藻が時の朝廷に献上されていたことが記されている。献上物48中、22が伊勢志摩からの献上物だった。そのなかに「あらめ」もあった。

・戦国時代、海藻は戦場で盛んに食され、武将・加藤清正の熊本城の壁には籠城用食料としてあらめが塗り込められていたという。

・江戸時代になると、品川海苔、浅草海苔が江戸の街に磯の香りを運び、伊勢ひじき、伊勢あらめ、日高昆布、鳴門若布という名産品も出回るようになり、一般庶民も食するようになる。

★日本人と海藻

海藻の記録では、延喜式に朝廷への貢献品としてひじきが記されている。徳川幕府3代将軍家光の時代(寛永20年)に書かれた「寛永料理物語」でひじきの調理法は「にもの、あへもの」と記され、現代と同じような料理方法で食べられていたと想像する。

 

次回は、コメントが多かった「 ちりめん山椒 」について調べてみたいと思います。ご期待ください~。

 

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❤ Mamingの京都エッセイ❤ vol.6

緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ油断は大敵な時期です。もう少し自粛生活を忘れずに活動していきたいと思います。

さて、5月30日の“ きちんとご飯週間 第7弾 ” フェイスブック

谷口 真由美 - ❤ Mamingの京都エッセイ❤ vol.6... | Facebook

で発信できなかった情報を、このブログに移動してくわしくご案内しています。料理を通して“ 知ったこと“ や “ 京都のこと “ を取りあげていきます。※フェイズブックをご覧になっていない方は、上の緑色の文字をクリックするとご覧になれます。

「京のおかず・決まりもん弁当」

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京のおかず・決まりもん弁当

 今回は “ 京都で昔から毎月決まった日に食べられるおかず “ を6品(うち2品は行事にちなむ料理)作って、お弁当にしてみまし。京都には毎月 “ 1日、8日、15日、18日、28日、末日 ” の6日間に決まったおかずを食べる風習(食文化)があって、その日の料理には、日々の献立に手間をかけないで済む合理的な暮らしの知恵と質素倹約、また、神仏への崇敬と健康、長寿などの願いが込められていました。

50年ほど前まではこのような風習に従って “ 決まった日の決まった料理 ” をつくられている家もありましたが、近ごろはほとんど聞かなくなりました。グローバル社会になって世界の料理も口にする機会が多くなってからは、料理の選択肢も広がり、京の決まったおかずを食べることは薄れつつあります(笑)。

この食文化は、京都商工会議所が推奨する京都・観光文化検定試験公式テキストブック」“ 行事と京料理の章・季節の京料理 で紹介されています。

それでは、いよいよ お弁当のおかず6品をご紹介します。

お料理を入れるお弁当箱は、近くのコンビニエンスストアーで購入したコンビニ弁当の空箱を使ってつくっていますよ!コンビニ弁当風で楽しく!その名も「京のおかず・決まりもん弁当」と名付けました。

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お弁当の中味は「あずのご飯(小豆ご飯)」、「なます(生酢)」、「あらめとお揚げの炊いたん」、「おから」、「南瓜の炊いたん(年中行事の料理)」、「青葱とはんぺい(はんぺん/年中行事の料理)」です。どうぞゆっくりご覧ください

   【 目次 】目次の各項目の上をクリックすると、その文章へ移動します。

 おうちで暮らそう 530  「「京のおかず・決まりもん弁当」」6品(うち2品は年中行事にちなむ料理)

京のおかず6品。“ 決まった日にたべるおかず ” にはどんな意味が込めれているのか一品一品を探ってみたいと思います。

1品目 /1日・15日に食べる あずのご飯(小豆ご飯) 》 小豆の赤は魔除けの赤

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あずのご飯

あずのご飯の「小豆」は、古くは日本最古の歴史書古事記に登場して、大気都比売神オオゲツヒメ)の鼻から生まれたとされています。すでに700年代・神話の時代から小豆は存在して、呪術的な力をもった食べ物として食されていたようです。とくに小豆の赤色が太陽や火、血といった「生命力」を象徴すると考えられ、京都ではそんな小豆の不思議な力にあやかり、 “ 家中がマメで暮らせるように ” と願いながら、毎月1日と15日に “ 小豆ご飯(あずのご飯) ” を炊いて食べる風習ができました。

※小豆の詳しい説明は “ Mamingの京都エッセイ Vol.4 ” のブログ、「和のおやつ編」でご紹介しています。下をクリックしてください↓ ↓

maming1965.hatenablog.com

クッキング 小豆を茹でる→うるち米を炊くときに小豆と小豆の茹で汁を入れて炊く

●ひとこと…うるち米で炊いています。赤飯よりはお米の粘りが少ないだけで、味わいは赤飯とあまりかわりません。赤飯:もち米使用/あずのご飯:うるち米使用

書籍の紹介

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私の暮らしの約束ごと・京都のいちねん 小林由枝 著書

今回は「京の食文化」をご紹介しているので、京の暮らしを本にされている小林由枝さんのイラストが素敵で、可愛い書籍の「私の暮らしの約束ごと・京都のいちねん」をご紹介いたします。

 著者の小林由枝さんは京都の下鴨出身。大学で日本画を学び卒業後は、雑誌や広告デザインなどの絵にかかわる仕事を幅広くされています。この書籍は、京都の四季を二十四節季に分けて、京の伝統行事や歳時を小林さんが自ら描いたイラストと文章でわかりやすく解説されています。書籍の帯には「オールカラー、生粋の京都人がイラストで紹介!」「1年365日、いつ訪れても発見がある」と書かれてあるように、京都ガイドブック的な要素も含んだ「京都本」になっています。

日本画を学んでおられたので、小林さんのイラストは忠実で、丁寧に描かれていて非常に趣きがあります。文庫本スタイルのこの本を片手に、京都を旅してくださいね。

2品目 /1日・15日に食べる なます(生酢) 》  紅白なます の紅白は人生そのものを表現?

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なます

一般に “ なます ” と言うと、漢字で表わせば「生酢」で、大根と人参を細長く千切りにして酢と砂糖に漬けていただく紅白なますの料理を思い浮かべます。しかし、もとは「膾」と書いて、獣肉や魚肉に調味料を合わせて生食する料理を指していました。

日本では、伝来した「膾」が独自に変化して、魚介や野菜、果物を細く薄く切って、とくに “ 酢 ” をベースに和えた料理として発展していきます。元来の「膾」は、時とともに変化して「生酢」という漢字になったようです。よって、魚でも野菜でも果物でも酢で和えれば “ なます ” と呼ばれました。

さて、一般にポピュラーな、人参と大根の「紅白なます」。今回のお弁当にひときわ彩りを添えています。人参の “ 紅 ” と大根の “ 白 ” から紅白なますと呼ばれていますが、紅と白の組み合わせには、紅色が “ 赤ちゃん ” 、白色が “ 死や別れ ” を意味して、その2つの色を組み合わせることによって人生そのもの(人の一生=ハレの舞台)を表現しているのだそうです。また、 “ 紅白の水引き ” を表わしているとも言われています。雑学ではありますが、紅を “ 源氏 ” 、白を “ 平家 ” の旗に見立てて「源平なます」とも呼ぶようです…。いろいろあって面白いですね。なますも、あずのご飯と同様に1日と15日に食べます。

クッキング 紅白なます→人参、大根を薄く千切りに切る→調味料として、好みに合わせた甘酢や二杯酢、三杯酢などで和える。

●ひとこと…私は、なますを常備菜として作り置きをします。カレーやピラフなど脂っこい料理のときにこの甘酸っぱい “ なます ” をいただくと口のなかが油から解放されて爽やかになります(笑)。

3品目 8のつく日(81828日)に食べる 荒布(あらめ)とお揚げの炊いたん 》 末広がりで芽がでる出世のおかず

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荒布とお揚げの炊いたん

“ 八 ” の漢字の形をみると、上がすぼまり、下が広がる “ 末広がり ” の縁起の良い漢数字であることから、「八のつく日」の8日、18日、28日は吉日とされ、荒布(あらめ)の “ め ” を出世の「芽」と置きかえて、「荒布(あらめ)」を使ったお数が、出世にあやかる料理として食卓に並びます。八のつく日に「末広がりで、新たな芽が出ますように」と願って “ 荒布とお揚げの炊いたん ” を食したということです。 ちなみに、“ 荒布 ” の語源は、同じく海藻の若布(わかめ)と比較して表面のシワなどが荒布の方が粗いため、「あらめ」と呼ばれたのだそうです。

クッキング 乾燥荒布を水に張ったボウルに入れて戻す(約10分くらい)→戻した荒布をザルにあげて水を切る→具材のお揚げや人参を細切りにする(好みのサイズでOK)→中火で鍋を熱しごま油をひく→荒布以外の具材を鍋に入れて炒る→醤油と酒、みりん、砂糖、顆粒の和風だし(出汁をとってもよい)を鍋に入れる→全体がなじんだら荒布を入れて煮る→8分ほどで汁気がなくなれば火からおろして完成。

●ひとこと…具材は大豆やこんにゃくも相性がよいです。荒布とよくにた “ ひじき ” で代用されますが、芽が出るように縁起をかつぐ場合は、ひじきでは “ 芽 ” が無いので(出ないので)ダメですね!荒布にいたしましょう!

4品目 /月末に食べる おから 》  おからは切らずに炒って縁起をかつぐ!

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おから

「おから」とは、豆腐を製造する過程で大豆から豆乳を絞ったあとに残った  “  絞りかす  ” の意味です。漢字は間違いやすい “ 空 ” ではなく「殻(から)」です。そして丁寧語の “ 御(お) ” をつけて「御殻(おから)」となるそうです。また、おからは調理で包丁がいらないことから「きらず」とも呼ばれ、この別名から、「来月も変わりなく良い縁が切れないように」とか「お金が切れずに入るように」といった験を担いで “ おからのおかず ” が毎月食べられてきたのでした。

さて、芸能の世界においては、違う呼び名があるそうです。おからは客入りの「空(からっぽ)」を連想させてしまうので、 “ 大入り ” と呼ばれているのだとか。おからは「炒る(いる)」ように料理されることから、「入(い)る」が “ 入る(はいる) ” になり、お客様が多く入るという “ 大入り ” につながるため、縁起の良い言葉で呼ばれています。まるでとんちのようですね。

クッキング 市販のおからを一袋使う→おからの量に見合った量の具材を細かく切る→具材例:人参、椎茸、こんにゃく、お揚げ、筍、ねぎなどを細かく切る→大きなお鍋に多めのサラダ油またはごま油を入れる→火が通りにくい具材から炒める→火が通ったらおからと他の具材を入れて混ぜる(一度火を止めてもよい)→味付けは好みで出汁、醤油、酒、みりん、砂糖を入れて均一に混ぜる→中火または弱火で汁気がなくなるまで焦げないように木べらやゴムベらで混ぜる→途中で味を見て足りないと思う調味料を少しずつ足して味を調える→汁気が飛んだら完成。

●ひとこと…祖母は、月末におからを食べるのはお金がない月末だから、節約の意味もかねてつくるのだよと言ってました。祖母のことだから当時におからの栄養学を知っていたかはわかりませんが、何より安価で冷蔵庫の残り物を細かく切って一緒に料理すれば直ぐできるとも言っていたし、おからの味付けの出汁も前夜に残った “ おでんの出汁 ” を入れるのえ~と、調理が簡単だったことを口にしていました。祖母の若い時代は何人も働いている人がいて、おからは量が増すので助かったと言っていたのがとても印象的でした。

5品目 /年中行事・「冬至」に食べる かぼちゃ(なんきん)の炊いたん 》  冬至 が二つつくものを食べる!

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かぼちゃの炊いたん

京都の12月の冬至 には、緑黄野菜の少ない冬において、カロチンなどのビタミンの栄養が豊富な南瓜(かぼちゃ、なんきん)をつかった料理、「かぼちゃの炊いたん」“ 中風除け ” として食べる風習があります。かぼちゃのオレンジ色が「魔除けの色」ともされていますので、毎月食べる京のお数ではないですが、冬至の年中行事に食する「かぼちゃの炊いたん」をお弁当に入れました。

そして、この冬至から新春に向かうころに “ 運 ” をたくさん呼び込む意味で “ ん ” 二つつく運のある食材の品、「なんきん、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)」も食べると良いとされていますよ。

クッキング かぼちゃを一口大に切る→茹でる(出汁や醤油を入れて茹でてもOK)→水気(汁気)を飛ばして完成 ※甘みが無いかぼちゃの場合は茹でるときに調味料などを足します。

●ひとこと…かぼちゃ元来のもつ甘みを楽しむために味付けをしない祖母でしたが、私が甘めが好きだったので茹でるときに薄いお出汁に少しだけお醤油とお砂糖または味醂を足してくれました。懐かしい思い出です。

6品目 /年中行事・1020日の「ゑびす講」に食べる 青葱とはんぺい(はんぺん) 》  笹に小判で商売繁盛!

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青葱とはんぺいの汁物

ゑびす講とは、10月の神無月(日本国中の神様たちが出雲大社に集まって話し合いをする月で、神様が不在になるので神無月。いっぽう、出雲には神様が集まるので “ 神在月 ” となる)に出雲へ赴かない「留守神」とされた “ えびす神 ” または、 “ かまど神 ” を祀り、一年の無事を感謝して五穀豊穣、大漁あるいは、商売繁盛を祈願する日です。ある説では、留守番で一人ぼっちのえびす神を慰めようとしたのが、「ゑびす講」の始まりとも言われていますよ。※「講」とは、法会の一種で漁師や商人が集団で祭祀を行う信仰結社的な意味合いもあるが、各家庭内での祭祀の意味もある。

京都では、その伝統行事の「ゑびす講」の10月20日に、えびす神のご利益・商売繁盛の縁起物 “ 笹に小判 ” に由来する料理として、「青葱とはんぺい」の汁物を食べます。青葱を “ 福笹 ” 、はんぺいを “ 小判 ” に見立ててつくられた「青葱とはんぺい」の料理は、特に京都の商人が、お参りののちに商売繁盛を願って食べたとか。一般家庭でも「一年の無事を感謝」して食卓に並びました。

今回は、汁物ではなく青葱とはんぺいを焼いてお弁当のおかずとしていれました。クッキングでは、汁物として簡単に説明しています。

クッキング 青葱をなるべく斜め切りにする(笹に見立てるため)、はんぺいも切る→すまし汁をつくる→すまし汁に青葱とはんぺいを入れて少し煮立たせると完成

●ひとこと…質素倹約の汁物ですが、込められた願いは “ 小判ザクザク ” の商売繁盛!縁起を担ぐ食べ物は奥が深いなあ~とあらためて感じました。

 

  Mamingのつぶやき

 今、コロナウイルス感染を防止するために必要以外の外出を自粛するように求められているなか、町中の食事処はテイクアウトのお弁当を店頭で出されるようになりました。お店ごとに特色あるお弁当は楽しいですね。今まで行ったことがない居酒屋さんやラーメン屋さんがお弁当をつくって売っておられたりして、そのお店の味を知ることができるチャンス。お弁当が美味しければコロナが完全に終息したころに行ってみたいと思っています。そういう意味で、お店もお弁当販売は薄利かもしれませんが、近い未来への投資と思って頑張ってくださいと私はつぶやいていました。

…っといっても私も他人ごとではないのです。焦っています。観光業界も自粛で悠長なことを言っている身分ではないのです。焦りますが、やっぱり私の場合も近い未来への投資と思って、実のあることを小さい頭で考えています。

今日はなんだか暗い “ つぶやき ” になりましたが、一日も早く本来のあるべく京都の姿にもどるように願って明日を迎えたいと思います。

 

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❤ Mamingの京都エッセイ❤ vol.5

21日にコロナ感染緊急事態・ 近畿3府県緊急事態解除。「解除ですが、油断は禁物です!」と言われ、どのようにすれば良いのか一番困る時期ですが、あともう少しの我慢だと思います。みなさま気を引き締めてがんばりましょう。

さて、5月19日“ きちんとご飯週間 第6弾 Maming京都 ” で発信できなかった情報をこのブログでご案内します。フェイスブック 谷口 真由美 - “ きちんとご飯 週間 ”... | Facebook では詳しい内容までアップできないので後日、このブログで詳しく解説し、料理を通して“ 知ったこと“ や “ 京都のこと “ を取りあげていきます。※フェイズブックをご覧になっていない方は、上の緑色の文字をクリックするとご覧になれます。

 

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小さな小鉢の料理 4品

5月19日のフェイスブックで今回も“ きちんとご飯 週間 ” 第6弾!として、「小さな小鉢おかず編」をアップしました(笑)。酒の肴にもなりそうですね。お品は左上から「焼きピーマンとカリカリじゃこ」、右横へ「ひね胡瓜生姜添え冷や奴」、左下へいきまして「チーズの西京味噌胡麻和え」、右横へ「胡瓜と紫玉ねぎ、ツナの酢の物」です。夜の晩酌や突き出しの一品でどうぞ!

   【 目次 】目次の各項目の上をクリックすると、その文章へ移動します。

★おうちで暮らそう 5月15日  「小さな小鉢 おかず編」4品★

簡単にできる楽しい4品です!!!!

❤ 1品目 ❤《 焼きピーマンとカリカリじゃこ 》 ピーマンとじゃこが焼けたら、お醤油をかけるだけのシンプル小鉢!

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「焼きピーマンとカリカリじゃこ」は、居酒屋のお通しでよくみかける料理。冷めても美味しくて、なじみ深いこんがり醤油の味がピーマンとじゃこにしみ込んで、私的にはすごく日本酒に合うと思っています。

【 クッキング 】ピーマンは食べやすい大きさに切る→フライパンでピーマンを焼いて焼き目がついたら、醤油とみりんを合わせた液につけておく(軽くつける)→フライパンに油をひいてじゃこをカリカリになるまで焼く→カリカリになったじゃこに少しだけ醤油をたらす→ピーマンとじゃこを器に盛る

●ひとこと…器に盛った後に削り鰹節をかけてもよし!お弁当のおかずにもなります。

★【 書籍の紹介 】★

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唎酒師がつくる おつまみ一行レシピ やまはた のりこ 著書

小鉢料理イコール “ 居酒屋 ” !居酒屋というと、KBS京都で毎週火曜日の22時30分から放送されている太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」という番組が私は大好きで、番組を見ては、小鉢に出される料理をいつも作ってみたいな~と思っているのですよ(笑)。太田和彦さんは、もと資生堂宣伝制作室のデザイナーで、資生堂在籍中から居酒屋めぐりに目覚めて以来ずっと、退職後の今日も、日本各地の昔ながらの居酒屋を探訪し続けておられるんです。ほんとうに羨ましい~。私も日本各地といかないまでも、ふらり京都居酒屋めぐりをしたいなと思っています。そんな居酒屋大好きが高じて購入した料理本がありますので今回はその書籍をご紹介します。

上記の写真の書籍になりまして、「唎酒師(ききざけし)がつくる おつまみ一行レシピという本です。著者は料理研究家・唎酒師で、もと日本航空客室乗務員という料理研究家としては異色の経歴を持つ “ やまはた のりこ ” さんです。

横長の小型書籍で、1料理毎に見開きページのスペースをとって、基本左ページに見やすい一行のレシピ文章、右ページには小鉢やお皿に盛られた料理の写真が掲載されてとっても小さくおさまったコンパクト本です(笑)。また、書籍のタイトルの文言でもある“ 唎酒師 ” から、全国各地の日本酒も紹介されていて、なんと、おつまみの料理は86料理、お酒は日本酒59店の情報で満載です。

たった一行のレシピ文章が理解しやすくて、これならできると思わせる料理の自信を持たせてくれるトライアルの料理本です。

❤2品目 ❤《 ひね胡瓜の生姜醤油かけ冷や奴 》 ひねた胡瓜と生姜醤油の相性はバツグン!暑い夏の食欲不振解消の一品です。

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料理名のなかにある “ ひね ” とは “ ひねた ” すなわち古いことを意味した言葉です。それで、今回は胡瓜をぬか漬けや、酢漬けなどで “ 漬け “ の期間がが長くなった古いものを材料にしているので “ ひね ” と表現しています(祖母がそう呼んでいました)。そのよく漬かった古い胡瓜は、ぬかがよくしみ込んでいます。味が特に酸っぱい!その酸っぱい味を利用して ” 味付けがしっかりしている薬味 “ として使います。さしずめ暑い夏の食欲のないときに、冷や奴の薬味として料理してみてください、ご飯が進んで体が回復しますよ。古いぬか漬け・酢漬け胡瓜の酸っぱさが白いたんぱくなお豆腐と出合って美味しい逸品になります!

【 クッキング 】ぬかや酢に長く漬かった古い胡瓜をスライサーで薄く切る→さっと水洗いしてギュッと絞り水気を切る→生姜を擦って醤油にいれた生姜醤油と絞った胡瓜を和える→お豆腐の上もしくは薬味として添える

●ひとこと…この生姜醤油のひね胡瓜は食欲不振を解消してくれます。熱いご飯の上にのせたり、お茶漬けのお漬物でも応用できます。お酒の〆のご飯でも良いかと…。一度お試しください。

❤3品目 ❤《 チーズの西京味噌胡麻和え 》 まったりしたチーズと甘めの西京味噌が和の小鉢に変身!

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西洋の材料 乳製品の “ チーズ ” も日本の食文化の “ 白味噌 ” を和えると、和のお料理になります。濃厚な味のチーズとまったり甘い白味噌が味わえます。料理はいたって簡単です。ワインの一品にいかがでしょうか。

【 クッキング 】チーズを1㎝角のキューブに切る(クリームチーズまたはプロセスチーズ)→白味噌胡麻を混ぜる→キューブのチーズの側面に胡麻を混ぜた白味噌をつける

●ひとこと…チーズが柔らかいので、白味噌を一気に和えるとチーズの形が崩れて見栄えが悪くなるので、チーズは一個一個、白味噌をつけてください。

★【 京都コラム 】 “ 味噌と白味噌について ” ★

●味噌について

味噌:大豆、米、麦などの穀物を加えて発酵させてつくる、発酵食品

分類:味の濃い食品の総称「醤(ひしお/ジャン)」のうち、発酵食品にあたる「穀醤(こくしょう)」に属する。※日本では食品を塩と麹によって発酵させて製造した調味料のことをいい、食材が肉であれば「肉醤(ししびしお)」、魚なら「魚醤」となる。

栄養:たんぱく質アミノ酸が豊富。大豆イソフラボンも有名。

起源:①中国説と②日本説がある

①中国伝来説…遣唐使により、中国から “ 醤 ” が伝来したのではないか?

②日本伝来説…古くは弥生時代とすることもある。当時は液体で魚醤に近いものであって、奈良時代では豆の粒が残っている醤で「未醤」と記されている。後に鎌倉時代末期、歌人・随筆家の吉田兼好徒然草で豆や穀物を塩漬け保存したものを食した記述がある。室町時代には各地で「味醤(未醤から味醤に変わっている)」が発達して、戦国時代にいたっては戦う武士の兵糧として味醤が重宝され、江戸時代になると熟成された多様な味醤が登場する。

味噌の語源…「にならないもの」ペースト状でなく豆粒が残った状態という意味の “ 未醤 ” から、時を経て味醤味噌となった。

白味噌について

赤味噌白味噌の違いは、強く蒸した大豆を高温で長期間熟成されると色が濃くなり赤味噌となる。一方、白味噌茹でて栄養の糖分、たんぱく質を流し出した大豆を、精白した米や着色の進まない系統の麹を多く合わせて短期間熟成されると白味噌になる。白味噌は熟成期間が短い分、保存期間も短く大量生産せず毎日適量をつくって仕込まれます。

白味噌宮中で育まれた味噌です。公家、宮廷文化の中で育まれた白味噌は「美しさと甘味」を最大に生かすため、短期熟成型で低塩味噌として仕込みます。長く公家文化の中にあったため、労働で好まれる塩分の濃い味噌よりも “ 甘味 ” を求める嗜好品、または、宮廷料理の彩りを添える調味料として発展しました。当時、大変貴重な米をふんだんに使用できるのも宮中ならではのことでした。

その後、王朝文化の産物として京都で発祥した白味噌は、室町、桃山時代になると茶道の隆盛とともに普茶料理「懐石料理」に欠かせない料理の材料として全国に広まります。

西京味噌とは…京都でつくられた白味噌のこと。明治維新により都が江戸へ遷都して「東京」となり、京都は東京から見て “ 西の京 ” で「西京」と呼ばれることがあり、東京の味噌に対して「西京味噌」となったのだそうです。

西京味噌の定義
京都府味噌工業協同組合に所属する企業が、同組合の認定する原料を使用し、京都府内で生産し、同組合の品質認定を受けた低塩甘口の白みそ。…だそうです!

※お正月にいただく白味噌のお雑煮

京都は白味噌のお雑煮をお正月に食べますが、仏前に供えるためにお雑煮の出汁は鰹節などは使わず昆布出汁が多いです(全てではありません)。仏壇に供えた後に下げてからお碗に鰹節を振りかけるという習慣があります。

白味噌のお料理(雑煮以外の料理)

酢味噌、田楽、和菓子(松風、あぶり餅のタレ、花びら餅など)魚の西京漬けなど…

●お店の紹介(私が購入しているお店です)

【 石野味噌 】

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住所:京都市下京区油小路通四条下ル石井筒町546

電話:075-361-2336

ブランド:石野の白味噌

本田味噌本店 】

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住所:京都市上京区室町通一条上ル小島町558

電話:075-441-1131

ブランド:西京白味噌西京味噌

 ❤4品目 ❤《 胡瓜と紫たまねぎ、ツナの酢の物 》 酢漬けの常備菜でパパッと仕上げるお料理

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冷蔵庫などで常備菜として酢漬けしている野菜であればなんでもOK!あとはツナ缶のツナを和えると、ツナに絡まっている油と酢が合わさってドレッシングのような味わいになります。

【 クッキング 】あらかじめ酢漬けしておいた胡瓜と紫たまねぎを食べやすい大きさに切る→ツナ缶のツナを入れて軽く和える

●ひとこと…ここに甘い干し葡萄や細かく刻んだオレンジの実の部分を和えても良いですよ!

 ❤ Mamingのつぶやき ❤

 日本全国が外出自粛で “ おうちで暮らす ” が求められ、フェイスブックやテレビでは芸能人や一般人の “ バトン(つなぐ)” 的な連鎖がはじまりました。それは本の紹介であったり、さいころの写真の公開や音楽のコラボであったり。今までにないつながり方があるのだなあと思いました。それで、みなさまも見られたでしょうかね?NHKの「外出自粛の夜にウクレレでリレー音楽会」は見られましたか?

これはウクレレで音楽を奏でたあと、次の人へとバトンタッチしていくのですが、その中にドリフターズ高木ブー さんが出演されると知って見ました!高木ブーさんは志村けんさんがこの度、このコロナウイルスで亡くなって悲しいとおっしゃっていましたが、追悼の意味でも美しいウクレレの音を奏でてくださいました ♪♪ 高木ブーさんのウクレレの音色とお声は温かかったなあ~。良い物を見せていただきました。

ほかの出演者は、関口和之サザンオールスターズ)、荻野目洋子、ジェイク・シマブクロ高木ブー。ほかウクレレ愛好家が送る特別な音楽会。全て『自撮り』。優しい音色が外出自粛の夜に響きました。

こんなときは、やはり “ 優しさ ”“ 温かさ ” が身に沁みます~。

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ササンオールスターズの関口さん プライベートなお部屋も見れて

 

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ドリフターズ高木ブーさん 変わらず優しさがにじみ出ています

今回はこれにて終了です。

お時間ありましたらまた、このブログにお立ち寄りくださいね!!!

 

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❤ Mamingの京都エッセイ❤ vol.4

朝、昼、晩の食事をしっかり食べる!!でも、食事の合い間に甘いものもほしいですよね。いつもは、コンビニでアイスクリームやシュークリーム、チョコレートなどを買ってましたけど、「こんな時間のあるときだからこそ手間と暇をかけた甘味をつくろう!」できるなら和の甘味がよいなと考え、和の食材には欠かせない “ 小豆・寒天・白玉 “ 「和のスイーツ」をご飯の合い間につくってみました。

下記の写真のとおり5品をつくりました。

谷口 真由美 - “ きちんとご飯 週間 ”... | Facebook

では詳しい内容をアップしていませんので、このブログで甘味をつくりながら “ 知ったこと“ や “ 京都のこと “ を取りあげています。よければヒマつぶしに読んでくださいね。

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5月14日でご紹介した “ 自家製 和のスイーツ5品 ”

さて、5月14日にフェイスブックで掲載した “ きちんとご飯 週間 ” 第5弾!は、内容を甘味に変えて「和のスイーツおやつ編」でお送りしました。スイーツ編として5品目ご紹介しています。和のスイーツは左上から「抹茶の寒天と粒あん キウイジャム添え」、右横へ「抹茶の寒天」、左下へいきまして「ミルクあずき氷菓子」、右横真ん中へ「白玉のお善哉」、下へ「白玉と粒あん 苺のジャム添え」です。餡子も寒天も白玉も自家製です。ひと手間いりますが、和菓子が家でできた!という感動に出会えます。

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餡子、抹茶の寒天、白玉は材料をそろえて手づくりの自家製!!

和の甘味には、ふだんの台所であまり使うことのない 寒天を固める粉や、白玉をつくる粉のような材料が必要となってきます。「こんな便利なものがあったのか~」といった材料もご紹介しますのでどうぞお楽しみに♪

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★おうちで暮らそう 4月14日  「和のスイーツおやつ編」5品★

❤ 1品目 ❤《 抹茶の寒天と粒あん キウイジャム添え 》 すっぱい、甘い、ほろ苦い三拍子の味覚がそろった楽しいスイーツ!

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すっぱいはキウイジャム、甘いは小豆の餡子、ほろ苦いはお抹茶の寒天!ネーミングは長いですが「抹茶の寒天と粒あん キウイジャム添え」です。3つの味覚と同時に “ ぷるん ”  “ なめらか ”  “ まったり ” の3つの舌ざわりを楽しむことができます。五感を研ぎ澄まして食べてみましょう!ちょっと大袈裟でしょうか(笑)。

餡子(あんこ)をつくりました

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40gの小豆 

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ゆで上がった小豆は約120gになりました

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大さじ3の砂糖を入れて煮込みます

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小豆の餡ができあがりました
★【 京都コラム 】 “ 小豆について ” ★

品種:マメ科 ササゲ属 アズキ亜属

起源:縄文遺跡跡から発掘されている。古事記にも「小豆」が登場

名前:小豆は本来「ショウズ」と読む。現在使っている「アズキ」は大和言葉からきている。

名前由来:諸説あるうちの2説をご紹介。

①江戸時代の本草学者(医薬学者)・貝原益軒(かいばらえきけん)の著書「養生訓(ようじょうくん)」では、“ ア ” は赤で、“ ツキ・ズキ ” は溶けるという意味であると説明されていて、小豆はどの豆よりも早くゆで上がり、豆自体がくずれやすいので “ 溶ける ” 意味合いの “ズキ ” が名前に使われた。赤い溶ける豆で「アズキ」とする説。

赤粒木(あかつぶき)から「アズキ」となった説。

栄養価:低資質で高タンパク。食物繊維が豊富でビタミンB群が豊富。

古事記に登場する「小豆」・五穀の起源

小豆の文字が最初に登場するのは、日本最古の歴史書古事記」です。物語は、姉のアマテラスオオミカミが住む高天原から追放された暴れん坊の弟・スサノオノミコトは、お腹が減っていたところに、オオゲツヒメという女神に出会い、食べ物をたくさん授かります。しかし、スサノオノミコトはおもむろに料理が出てくるのを不審に思って、そっと調理場の様子を見に行くと、オオゲツヒメは自分の鼻や口、尻から食材を取り出して、料理をつくりスサノオノミコトに食べさせていました。スサノオノミコトは「よくもそのような汚い食べ物を食べさせたな!」と怒ってオオゲツヒメをその場で斬り殺してしまいました。すると、オオゲツヒメの頭から「蚕」が生まれ、目から「稲」、耳から「粟」、鼻から「小豆」、陰部から「麦」、尻から「大豆」と、オオゲツヒメの体から次々穀物が生まれたのだそうです。これが古事記による五穀の起源の話です。小豆は鼻から生まれたのですね。

「餡/アン」の言葉と小豆の餡について

「アン」は元来、米や麦でつくった食物に穴をあけて、その中に詰める物全般を示して、中国唐の時代、日本で中国菓子の輸入が盛んだったころは、菓子の一つに「団喜(だんき)」という「アン(餡子ではない)」を包んだものがあって、この「アン」は肉を入れてつくったものでした。日本では “ 肉のアン “ の代わりに “ 小豆 ” を入れて工夫をしたのがはじまりだとか。後にその小豆のアンに砂糖をまぜて “ 甘い餡子 “ が日本で定着したのではないかということです。

甘い小豆の餡になったのはいつ?

蒸した小豆に砂糖を混ぜた現在の「小豆の餡」になるのは江戸時代になってからだそうです。17世紀初期、砂糖は外国のオランダ、中国から大々的に輸入されて高額でした。江戸幕府の資金源も潤沢ではなかったので、倹約家であった徳川幕府八代将軍の徳川吉宗が、なんとか日本で砂糖がつくれないかと考え “  砂糖の国産化 に挑みました。幕府推奨のもと本草学者の平賀源内(ひらがげんない)を筆頭に、医師たちがサトウキビ栽培と製品化に奔走。苦労のすえに江戸時代後期には “ 甘い餡子 “ が庶民へと広まったということです(あんこの本より)。ここから菓子文化が発達していきます。暴れん坊将軍の吉宗は “ 甘党 ” だったのでしょうか?…。

小豆の赤は「魔除けの赤」、そして、京都における小豆を食べる習慣

古来から小豆の赤色は、太陽や火、血といった「生命」を象徴するものと考えられ、その赤色を持つ小豆は呪術的な力を持った食材として扱われてきました。お祝いの席で小豆の入った「御赤飯」や小豆料理が振る舞われるのは “ 難からのがれる魔除け “ の意味合いを持っています。

京都では…毎月1日と15日には「あずのご飯」うるち米に小豆を入れて炊く小豆ごはん/赤飯ではない)を食べる習慣があります。これは “ 家中がマメで暮らせるように ” と願うものです。また1月15日(松の内が明けた日)には “ 一年の無病息災を願って ” 「小豆粥」が食べられます。

京都の「小倉餡」の由来は?

諸説ありますが、定説になっているのは、小豆の粒が鹿の背中の斑点の模様に似ていることから “ 鹿 ” にたとえて、そして、鹿といえば “ 紅葉 ” 、紅葉といえば “ 小倉山 ” となって(小豆→鹿→紅葉→小倉山=小倉餡)「小倉餡」の名前がついたそうです。

※鹿と紅葉の組み合わせ…奈良の興福寺・菩提院大御堂の  “三作の供養塔 “ の物語に由来するそうです。ある日、お堂で習字の練習をしていた子どもの三作は、習字の紙を食べようとした鹿を追い払うために手元にあった文鎮を投げて、それが運悪く鹿の急所にあたり鹿は死んでしまいます。鹿は神のつかいの “ 神鹿 ” とされ、当時は鹿を殺せば死罪。子どもである三作も例外ではなく、鹿殺しの罪として “ 石子詰め(いしこづめ/人を生きたまま地中に入れ、その周囲に多くの小石を入れ、圧殺させた) ”  の刑で死罪になりました。

三作の死を悲しんだ母は、石子詰にされたすぐ側に “ 紅葉の木 “ を植え供養したということです。その供養塔が興福寺菩提院にあるそうです。後にこの伝説が浄瑠璃などで語りつがれ、身近なところでは花札 でお馴染みの「鹿と紅葉」の絵柄の取り合わせの元になっています。花札の絵柄の背景に “ 奈良の悲しい物語 ” があるとはわかりませんでした。

雑学になりますが、この花札「鹿と紅葉」の “ 鹿 (シカ)” はそっぽを向いているように横を向いて、そして、花札の月が “ 十月 (ト)” を示していることからその札は「シカト」と呼ばれ、いつしかそっぽを向いている姿や無視することを「シカトする」と言うようになったのだそうです。

 ★【 書籍の紹介 】★

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あんこの本 姜 尚美(かん さんみ) 著書

餡子のお話をしたので、ここで餡子の書籍をご紹介します。エルマガジンなどの編集部の経験を経て、フリーの編集者として活躍されている姜尚美(かん さんみ)さんの著書「あんこの本」です。食べたい衝動にかられてしまうほどの生々しいあんこ餅の写真が表紙になっています。本を開けると日本全国のあんこを扱うお菓子のお店が39店舗紹介されています。販売のお店だけでなく、豆や砂糖の問屋まで掲載されていますので、興味深くよむことができる1冊です。最後の「あんこの栞」では、餡子に関する面白いお話が記載されています。

❤2品目 ❤《 抹茶の寒天 》 ほろ苦い抹茶の味と “ぷるん ぷるん ” で みずみずしい寒天をじっくり味わう♪

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碧翠園のお抹茶「千代の栄」

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寒天がすく作れる 「かんてんクック」(伊那食品工業

さいころ、寒天のおやつというと母が、海藻を加工・乾燥させた天草(テンングサ/海藻)に熱湯で溶かしてつくってくれたのを思い出します。長いスポンジのような天草を溶かすのにたいへん手間をかけていたような気がしていましたが、今は天草が粉末に加工(かんてんパパ かんてんクック)されて、寒天にするソース(液体)にその粉末を入れて溶かしこめば、あとは冷蔵庫で固まるまで待てば出来上がりです。

今回の寒天の味は抹茶味。宇治茶のお抹茶をいれました。

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抹茶の寒天と小豆の餡子 

❤3品目 ❤《 ミルクあずき氷菓子 》小豆もたっぷり、ミルクもたっぷりの贅沢な氷菓

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小豆餡の使い方はお饅頭だけでなく、小豆の氷菓子もできるんじゃないかと…市販されている “ 井村屋のあずきバー をまねて、「ミルクあずき氷菓子」をつくりました。牛乳と、つくりたての小豆の餡をまぜて冷凍庫で凍らせば出来上がりです。餡子がどうしても容器の底に沈むので冷凍庫に入れて半分凍るくらいのときに一度冷凍庫から取り出してフォークなどで混ぜてください。すると餡子が沈まなくて全体にいきわたります。

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瀬戸焼 五春窯 湯飲み茶わん

今回、ミルクあずき氷菓子を入れた器は、“ 瀬戸焼の五春窯 “ の湯飲み茶話です。

❤4品目 ❤《 白玉のお善哉 》白玉団子がたくさんはいったお善哉

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白玉善哉 白くてまん丸の白玉団子がいっぱい入ってます

白くてまん丸の白玉団子。口にすればチュルンとした食感がたまらなくいいですよね。甘味処ではトッピングに白玉が入ると少し高級になるような気がしませんか。一度、白玉がいっぱい入ったお善哉を食べてみたいな~と思っていたので、白玉団子を家で作ってみました。お餅でいいじゃないかと言われる時があるんですが、やはりお餅だと “チュルン ” の食感がない(残念)。今回は、たくさん白玉団子を作って、白玉の大人食べをしました。

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新潟県産の「白玉粉

白玉粉(しらたまこ)は、もち米を加工した粉。もち米を粉にし、水に浸して水中で沈殿した物を天日乾燥させてつくります。白玉団子などの材料に用いられて、粉の粒子が小さいので、出来上がった白玉はつるりとした食感になります。

白玉粉室町時代ないし鎌倉時代に、禅の修業で僧侶や、日本への渡来僧によって伝えられたとの説もありますが定かではなく、一般に広まったのは江戸時代・元禄の頃で、砂糖や餡子の甘味が庶民の手に入りやすくなるとともに白玉粉も普及したということです。和菓子の文化は江戸時代に育まれたのですね!

❤5品目 ❤《 白玉と粒あん 苺のジャム添え 》あずきと白玉、苺ジャムの “ 小さな和パフェ “ で可愛く!

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 大好きな白玉団子をふんだんにつかった次のメニューは、「白玉と粒あん 苺のジャム添え」です。自家製のジャムも彩りをよくするためにトッピングしてみました。 “ 小さな和パフェ “ です。材料を揃えて、いろんな器もためしつつ、自分の小さな和パフェを楽しむのもよいですね。

❤ Mamingのつぶやき ❤

台所で料理をしていると、手は料理の作業をしているにもかかわらず、頭は意外と料理とは関係ないことを考えているなと気づきました。これはやはりコロナの影響で仕事が休業・外出自粛で時間に余裕ができた産物かもしれません(コロナでお亡くなりになっている方には不謹慎な言葉です。すみません)。今回、料理と台所は、私にとって、心を見つめなおす “ よい機会、よい場所、よい空間 “  だったのようです(私だけかもしれません)。

台所に立って発見!苺のヘタを切っていたとき…

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苺のへたの裏側 

一つのヘタが裏返って、よく見るとヘタが小さな花のようだったので、すべての苺のヘタを切り落としたあと、全部裏返ししていました(笑)。

そしてまた、大豆の豆を洗っていたとき、ステンレスのボールに大豆を入れたら “ 大豆の宇宙 “ が広がっていました。

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大豆の宇宙 

ステンレスボールの底に約40gの大豆がすっぽり入って、その大豆がステンレスのボール側面に反射投影されていて不思議な気持ちになったんです。東寺さんに春と秋に公開される宝物館の展示のなかで曼荼羅を万華鏡に投影させているブースがあるんです。それを覗き見ると永遠に曼荼羅が広がっているんですね。この台所の投影されている大豆を見て、東寺さんの曼荼羅を思いだしました。

すごい崇高な記憶を思い出したなと自分自身に感動してしまいました(笑)。台所で自分を見直す時間を与えてくださったことに感謝です。

❤長いブログになりましたが、料理を通して発見したことを、時間のゆるす限り投稿していきますので、どうかみなさまもお時間あればこのブログにお立ち寄りください❤

 

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