★★maming4816の京都の行事★★京料理、京菓子ブログ

京都の魅力を伝えます(京の行事と食文化)

❤ Mamingの京都エッセイ❤ vol.2

コロナ感染の影響で、外出自粛宣言が出されしばらくの自宅待機。「自分が今、自宅でできることは何か?そう!料理をきちんとやってみよう!」でした。" きちんと ご飯 週間 " (しっかりご飯をたべよう)と銘打って、「谷口真由美のフェイスブックで情報をあげて2回目の投稿です。4月27日のフェイスブック

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で伝えられなかった情報をこの ” maming1965ブログ ” で詳しく公開。料理を通して見えてくる “ 京都の歴史や文化、伝統 “ もご案内できればと思います。最後に ” mamingのつぶやき ” も読んでくださいね!

【 目次 】目次の各項目の上をクリックすると、その文章へ移動します。

★おうちで暮らそう 4月27日 “ きちんとご飯 週間 ” 第2弾!★

みなさんこんにちは、今回もしっかり下記の4品を頑張ってつくりました。素材を生かしたお料理になっていると思いますので、ゆっくりご覧ください。

一品目《 筍の木の芽和え 》 木の芽と白味噌をからめた筍料理で春を満喫!

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春の旬の食材は?と聞かれたら、「筍」は、選ばれる食材のベスト3まで入るのではないでしょうか。寒い冬から少し暖かさを感じる3月下旬。桜の便りとともに筍料理が恋しくなります。スーパーや八百屋さんの店頭で見る、まだ竹の皮が付いたままの筍の値段は高い。だからあきらめて少し安価な、真空ビニールに入った水煮されているものを毎年買っています。しかし、今年はなんと前職の先輩からたくさんの筍をいただきました。今朝とれたての、それも湯がいてくださった物をいただいて…、なんと今年は幸運な。

今年最初の筍料理は、今回ご紹介する「筍の木の芽和え」です。白味噌とすりつぶした山椒の葉をまぜて、ほのかに香る山椒の風味も楽しみます 。筍と白味噌、山椒の葉をマッチングさせた最初の人は誰だろうか?その方に御礼を言いたいと思います(笑)。

【 クッキング 】水煮をした筍を小さく角切りにする→さっと湯がく→湯がき上がった筍を冷ます→すり鉢に山椒の葉を入れてすりつぶす→山椒の葉がすりつぶされたすり鉢で練り味噌(白味噌、砂糖、酒、みりん)を入れる→練り味噌と筍を和える

●ひとこと…以前にたくさん作り過ぎたことがありました。量が多いと白味噌がお腹にもたれてきます。1人分は小さな小皿にちょこんと盛るくらい。あともう少しほしいなと思う腹8分目の量が良いかと思います。

★【 京都コラム 】 “ 筍 ” ★

筍について

属性:イネ科タケ亜科タケ類 

京の筍ブランド:「 京たけのこ 」 京のブランド産品の一つとして登録

京の筍産地:嵯峨野産(右京区)、大枝(おおえ)塚産(西京区)、大原野産(西京区)、西山産(京都府乙訓郡)など

日本の種類:中国より伝来した「 孟宗竹 (もうそうちく) 」

栄養価:タンパク質に富み、カリウム、食物繊維も多くふくむ

呼び名:竹の子(地中にある状態)→ (地面に芽を出し、そこから10日間位の食用に適している期間)→ (10日過ぎると食用でなくなる。成長が著しく増す期間 ※成長は2~3か月で止まる)→ (竹が群生している竹林)

※筍の漢字は竹と旬にわかれ、竹の子の旬であるから「筍」となったという説と、“ 旬 ” が暦の十干の10日間示す単位でもあり、竹の子が芽を出したところから10日間の意味を表わすために、十干の “ 旬 ” と “ 竹 ” を合わせたという説があるそうです。

歴史

筍の記述は「古事記」にも見られ、古くから日本で生殖していた筍が食べられていたようですが、現代、日本で食べられている「 孟宗竹 」の母竹が伝来したのは諸説あって、ここでは年代の古い物から2説をご紹介します。

①明国の僧・隠元説…承応3年(1654)宇治の黄檗萬福寺へ明国の僧・隠元が孟宗竹の母竹を携えて来日し、これが京都西山の麓一帯に定着した。※農林水産省・近畿農政局「京のブランド産品」からの説明

島津藩島津吉貴説…江戸幕府八代将軍・徳川吉宗の江戸時代(1736年ごろ)、薩摩藩四代藩主・島津吉貴(よしたか)が、中国から琉球経由で入ってきた母竹を島津家別邸の庭園へ2株移植したことに始まる。※農林水産省・北陸農政局

古事記」で登場。神のピンチを救った「筍」

筍は、日本最古の歴史書古事記和銅5年、712年)」の中に登場し、飛鳥時代には筍は食されていたと思われます。古事記の中で最初に国土を作った夫・伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と妻・伊邪那美命(いざなみのみこと)の夫婦の神が、たくさんの神々を生んでいきます。

その妻の伊邪那美命が “ 火の神 “ を産んだとき、生まれてきた神の “ 炎 “ で命を落とし、死の世界 “ 黄泉の国 ” へ行きます。夫の伊邪那岐命はどうしても妻に会いたくて、行ってはいけない黄泉の国へ行ったところ、妻の体にウジ虫がたかり変わり果てた姿に夫は驚いて逃げ出しました。醜い姿を見られて恥をかいた妻は怒り、醜い鬼の黄泉醜女(よもつしこめ)に夫を追いかけさせます。

おっかける黄泉醜女から必死に逃げる伊邪那岐命は、捕まりそうになる度に持っていた櫛の “ 湯津々間櫛(ゆつつまくし)“ の歯を折って、黄泉醜女に向かって投げました。折れた櫛の歯がはたちまち 「 葡萄 」に 変わり、黄泉醜女がその葡萄を食べている間に黄泉醜女から逃れ、そしてまた追ってくる黄泉醜女に捕まりそうになれば折った櫛の歯を投げる。すると今度は、歯は 「 筍 」 に変わり黄泉醜女は筍を食べる、伊邪那岐命は投げれば食べ物に変わる櫛の歯を折りながら逃げる時間を稼いで、やっとの思いで黄泉の国から脱出することができたという物語です。

ここでは、「 筍 」 が、国土を作った神の伊邪那岐命のピンチを救った食べ物として登場しています。私たちも筍を食べて知らず知らずにピンチを乗り越えているのかもしれませんね。不思議なお話です。

★【書籍の紹介】★

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日本の神様 解剖図鑑 平藤喜久子 著書 イラストで描かれた神様がユニーク

平藤喜久子著書の「日本の神様 解剖図鑑」をご紹介します。

日本の神道における八百万の神々をわかりやすく特徴をとらえて、神様の性格をピンポイントで解説。例えば興味深いところで一例をあげると…。今回、「筍」でご紹介した伊邪那岐命伊邪那美命の夫婦の間に生まれた最初の神様は「蛭子神(ひるこのかみ」と言われ、後に「えべっさん」(ゑびす/恵美須/恵比寿など)さんと結びつく興味深い話まで解説されています。

雑学 ことわざ

「雨後のタケノコ」…雨が降ったあと、タケノコが次々と出てくる様に例えて、何かをきっかけとして、ある物事が相次いで現われるこのと例え。

「タケノコ生活」…タケノコの皮を一枚ずつ剥ぐように、身の回りの衣類や家財道具を少しずつ売って食いつないでいく生活のこと。

「タケノコ医者」…薮の中のように見通しがきかない医者のことを「薮医者」と言い、筍はまだ薮にも(薮医者にも)至っていないことから薮医者にも至らない医者のことを意味する。

二品目《 にんじんのキャロットラペ 》ワインにも合う常備菜

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私がワインのおともの料理としてよく注文をするのが、この “ キャロットラペ “ 。フランスの人参サラダで、千切りにした人参を、酢とオリーブオイルで和えた手軽なお料理です。家では常備菜として作り置きをしています。彩りサンドイッチを作るときは絶対にこのキャロットラペのオレンジ色は欠かせません!

【クッキング】人参をスライサーなどで千切りにする→塩もみして水気をとる→酢とオリーブオイルで和える ※瓶詰をして冷蔵庫に保管すれば3~5日ほど持ちます。

●ひとこと…簡単な料理にしては、作って差し上げると「すごい!おしゃれ」と称賛される献立の一つですから、ぜひ作ってみてください。アレンジとして、トッピングにオレンジの細切れと干し葡萄を、いただく寸前に和えるとよりおしゃれ度が増します。

★【 京都コラム 】 “ 西洋にんじん ” ★

西洋にんじんについて

属性:セリ科のニンジン属 

原産国:アフガニスタン

伝来:東洋系…アフガニスタン→中国→日本へ伝来 ※細くて長いにんじん

   西洋系…アフガニスタン→オランダ→イギリス→日本へ伝来 ※太くて短いにんじん

   ※現在の主流流通は西洋系のにんじん

流通の種類:一般に家庭へ流通しているにんじんは…西洋系にんじん

※京都のブランドニンジンは東洋系にんじん…金時にんじん(東洋系にんじんで、京人参 とも呼ばれる)。西洋にんじんが伝来するまで東洋系にんじんが主流だった。甘みが強く煮崩れしないので和風料理に使われる。京野菜の一つ。

歴史(伝来)

東洋系の人参(胡蘿蔔)が16世紀に伝来。江戸時代末期に現在私たちが食べている西洋系の人参が伝来しました。東洋系の人参は栽培が難しく主流は西洋人参へと変わっていきました。

 雑学その1 本来の「人参」は朝鮮人参を示していた

「人参」とは、元来薬などで珍重されていた「朝鮮人参」のことを指していました。一方、中国から伝来した東洋系の人参はと言うと、「胡蘿蔔(こらふく)」と呼ばれていました。胡蘿蔔の “ 胡(こ) ” は、外来という意味があり、“  蘿蔔(らふく)  ” は、すずしろ(大根)にあたり、外来の大根として名称がついていました。ちなみに外来種の食べ物として “ 胡 ” がつくものを探してみると、「胡麻(ごま)」、「胡椒(こしょう)」、「胡瓜(きゅうり)」、「胡桃(くるみ)」などがあります。古来より胡の漢字をつけて外来種と国内生産を区別していたのですね。

雑学その2 徳川ゆかりの朝鮮人参は「御種人参(おたねにんじん)」と呼ばれていた

江戸時代まで、「人参」は朝鮮人参のことを指し、朝鮮人参は貴重でほとんど輸入に頼っていました。しかし、江戸幕府八代将軍の徳川吉宗は、対馬藩に命じて朝鮮半島朝鮮人参の苗を入手して日本で栽培、後に各地の大名にも種を分けて栽培をうながしました。これで、輸入で高価だった朝鮮人参をより身近なものにしたということです。ちなみに、将軍・吉宗が朝鮮人参の栽培を推奨以後、「御種人参(おたねにんじん)」と和名で呼ぶようになりました。

  三品目《 千切り大根のハリハリ漬けとほうれん草、もやしの胡麻和え 》簡単おかずの定番料理!!!

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冷蔵庫に必ずあるのが “ もやし ” 。もやしをさっと炒めてオイスターソースや醤油をたらして食べたり、焼きそばの具材にしたり何かと重宝な野菜です。今回はほうれん草と一緒に胡麻と和えました。

【クッキング】ほうれん草ともやしを洗う→ほうれん草ともやしをさっと湯がく→水気をしっかり切る→適当な大きさに切る→すった胡麻と醤油、砂糖

●ひとこと…むしゃくしゃするときは、口の中でもむしゃくしゃ。その役割が私の場合は “ もやし ” で、むしゃくしゃ食べています。安価でいろんな料理に添えることができるので便利です。

四品目《 千切大根入り味ご飯》お出汁がしみこんだ千切大根をご飯にまぜていただく!

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切り干し大根の味ご飯は、切り干し大根の惣菜をたくさん作ったとき、翌日のごはんにその切り干し大根を、あつあつのご飯に混ぜていただく。切り干し大根は、乾物になった千切り大根を水に戻して出汁を含ませ、人参や椎茸、お揚げと一緒に炊いた煮炊き物の一品。京都のおばんざいの一つにもあげられています。大根に醤油や出汁がしみこんで美味しいです。

【クッキング】乾物の千切り大根を水に戻す→人参とお揚げさんを千切りにする→出汁をとってお醤油、お酒、塩少々(甘口の好きな方はお砂糖も入れる)で煮る→煮汁がなくなってきたら出来上がり→あつあつのご飯にまぜる(おかずにしてもOK)

●ひとこと…この料理も瓶詰やタッパーで数日保存ができます。多めにつくって翌日のお弁当のおかずなどに利用できます。冷めても美味しい料理です。

❤ Mamingのつぶやき ❤

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徹子の部屋より 平清森(笑)

先日、久しぶりに昼の時間に見たテレビは朝日放送の「徹子の部屋」。今、外出自粛でテレビの番組作りはストップ。どの番組でも総集編とかスペシャルとかで再放送です。

この日の徹子の部屋も過去の総集編(2016年11月14日の番組)でしたが、画面に3人のマダム!「ダ~ん」と3人。料理研究家平野レミさん、タレントの清水ミチコさん、歌手の森山良子さん。名前を聞くだけで陽気な番組編成・予想されますよね(笑)。

マダム3人の始終笑っている姿に圧倒されてしまいました。各々で話をされるから収拾がつかない混乱を極める場面がいっぱいあって、何を話しているのか内容はさっぱりわからず終いでしたが、不謹慎な場合もありますが基本 “ 笑う ” というのは、良いなと思いました。

だから、皆さまにも少しでも明るくと、❤Mamingのつぶやき❤で笑顔いっぱいの画面の写真とともにアップさせていただきました!!!なんと、この3人にユニット名があるのですよ…この番組で、即興で、同番組のディレクターがつけられたとか!

野レミ

水ミチコ

山良子  やだ~3人の頭文字を取って 平清森(平安時代末期、平家の頭・平清盛になぞって 平清森 )たいらのきよもりですって~

ちょっと嬉しくなりました。